スカルキング・レジェンド

ヨーホーホー!ということで新しく日本語版が発売されたスカルキングの紹介をしていきます。本当に楽しい、いいゲームですよ。

どんなゲーム?

スカルキング・レジェンドはゲームに慣れた人向けに説明するとマストフォロー切り札ありのビッド式トリックテイキングのゲームです。手札からカードを1枚ずつ出していく小さな勝負を繰り返します。ラウンドのはじめに何回勝つか予想して、正解したら得点がもらえます。10回のラウンドを行い、合計得点が最も高い人が勝ちになります。

カードの種類

数字カード

緑、黄、紫の3色。それぞれ1〜14までの数字があります。14にはボーナス点が付いています。

海賊旗カード

黒色のカードで数字カードと同様に1〜14の数字が書いてあります。ただし切り札と呼ばれる色で、同じトリックで出された場合必ず黒が勝ちます。黒が複数出ている場合はより数字の高い方が勝ちます。14にはボーナスが付いています。

スペシャルカード

海賊

5枚存在していつでも出せるカード。数字カード、海賊旗カード、マーメイドに勝てる。2枚以上の海賊カードが出された場合先に出された海賊が勝つ。

マーメイド

2枚存在していつでも出せるカード。数字カード、海賊旗カード、スカルキングに勝てる。スカルキングを倒した場合ボーナス点がもらえる。

スカルキング

どう見てもジョニー◯ップをイメージしたようなイラスト。1枚だけしか存在しない最強のカード。数字カード、海賊旗カード、海賊に勝てる。マーメイドだけには弱い。前に出されていて倒した海賊の数だけボーナス点をもらえる。

※海賊、マーメイド、スカルキング全てが出た場合マーメイドが勝ちます。

逃走

5枚存在する必ず負けるカード。中々ないが、全員が逃走カードを出した場合最初に出したプレイヤーが勝たされる。

略奪品

2枚存在する必ず負けるカード。逃走と同じカードだが、トリックを取ったプレイヤーと同盟を結ぶ。略奪品を出したプレイヤーと受け取ったプレイヤー双方が宣言に正解するとボーナス点がもらえる。

ティグレス

戦闘の駆け引きに熟達した海賊。1枚だけ存在する。出すときに海賊か逃走を選べる。ビッドの調整役。

クラーケン

1枚だけ存在する全員負けるカード。このカードが出ると全体の勝ち数が1つ足りなくなる。妨害に使われることが多いカード。

ルール

手札配布時

1ラウンド目は1枚、2ラウンド目は2枚とラウンド毎に配られる手札が多くなっていきます。手札を見たらその手札がラウンド中どれくらい勝ちそうかを予想します。最初に出す人が「ヨーホーホー」のリズムで掛け声をしてプレイヤーは予想した勝ち数分の指を立てます。その後予想した数が書かれたビッドカードを受け取ります。

トリックのプレイ

手札のカードを1枚ずつ出していきます。リードプレイヤーが出したカードが数字カード、海賊旗カードだったら、同じ色を持つプレイヤーは同じ色のカードを持っていれば同じ色のカードを出さないといけません。これをマストフォローといいます。ない場合は好きなカードを出します。ただしスペシャルカードはいつでも出すことができます。例外として、海賊、マーメイド、スカルキングで始まった場合マストフォローは無くなります。また逃走、略奪品、クラーケンが出た場合次に出たカードがマストフォローを決めます。カードの強さを比べトリックに勝ったプレイヤーがその次のトリックを始めます。

得点計算

手札を全て出し終えたらそのラウンドの得点計算をします。最初の宣言に成功していれば得点とボーナスがもらえますが、失敗してしまうと減点になってしまいます。これを10ラウンド分繰り返し合計得点の高いプレイヤーが勝者となります。

レビュー

数あるトリックテイキングのゲームの中で1番好きなゲームです。一見ルールが複雑そうに見えますが、やってみるとそこまで難しさを感じません。何度もやっていますが飽きることがなくプレイしています。毎回何かしらのドラマが起きるのも好きなポイント。

唯一難しいと感じるのは得点計算の部分。慣れれば簡単ですが最初のうちは戸惑うこともあると思います。紙に書いていくのも時間がかかります。そこでコインで得点計算をするとだいぶ楽になります。テンデイズの木製コインなんかがおススメです。減点のあるゲームなので最初の持ち点を100点で始めると遊びやすくなります。

略奪品カード用に金属のコインを用意したりすると雰囲気が出ていいですよ。時間は1ラウンドから10ラウンドまでしっかり通すと1時間近くかかりますが、5ラウンドを複数回行う、奇数ラウンドのみ行うなど工夫して遊ぶこともできます。6人までですが、カードが73枚あるので7人までは遊べます。遊び方次第ではもっと大人数でもできますね。

日本語発売元のリゴレさんでもイベントをやっている模様。気になる方は参加してみるのも手。勝って損はない傑作トリテだと思います。